惰性で生きているとこうなる

筆者の謎に包まれた日常を垣間見ることができる日記のようなもの

父 a.k.a 騒音

単身赴任中の父が実家に4日間だけ戻ってきている。

父の一時帰宅で、強く思ったことがひとつある。


「うるさい」


父がいるだけで騒音が発生する。

騒音おじさん。

決して大音量で音楽を流したり、さっさと引っ越せシバくぞと大声で叫んでいるわけではない点だけ補足しておく。



騒音の原因。

それは独り言だ。


昼下がりの静けさを見事に台無しにしてくれる。


父は、常人では理解し難い未知の単語をノンストップでぶつぶつ唱え続けている。


一体何をひとりごつっているのか。


決して意味のない言葉を発している訳ではないのだろう。

あんなにも一生懸命にひとりごつっているのだから、暗に何かを伝えようとしているはずだ。


「仕事が大変」

「母さんの当たりが強い」

「冷蔵庫にあったプリン食べちゃった」

「実は仕事辞めてきた」

「借金取りに追われている」


ここに挙げたものはあくまで僕の予想だが、きっとこれ以上のインパクトがあるものかもしれない。



とにかく、言いづらいことなのだろう



父は、常人には理解しかねる単語を並べることでそれを伝えようとしてくる


しかし、僕は父の言葉を騒音と捉え無視をしている


そうなると、悪いのは奇声を発している父ではなく、その意味を理解できない僕ではないか。



父の期待に応えられない自分が惨めでならない。


思い返せば、これまで父の期待に応えられた試しがなかった。



小学生の頃に通い始めたスイミングスクールは長続きしないわ、

高校受験で失敗して私立高校へ進学、

大学も私立に通うことになり、それはもう高額な授業料を負担させてしまっている。


いつも父の期待とは正反対の結果になってしまっていた。



これは汚名返上がかかった絶好の機会なのだ。


脳みそをフル回転させて考える

父が伝えたいことは何か


しかし、どうしてもわからない


古今東西の全言語に関する知識を持ってしてようやく理解することができるのかもしれない。



父さん、僕には無理だ


だからもうやめてくれ父さん..

昔から父さんの言うことはズレているんだ

今さら理解しようとは思えないよ父さん


すると、突然父は気を失い、いびきをかきはじめた

昼寝だ


呪いのように降りかかる独り言から解放され、ほっと一息



数日前に購入したONE PIECE 99巻をゆっくり読むとする




ここまでダラダラと書いてきたが、結局、言いたかったことはひとつ



早く帰ってくれないかなあ..